Last Update : 2003/10/21

プロ気分でクロカン(その4)

photoラナイでは1度滑走路を離れて駐機場へ入り、方向を変えて停止、その後すぐにホノルルセンターを呼び出してクリアランスをもらいます。「Honolulu Center, Cessna 123AB on the ground of Lanay」「Cessna 123AB, Honolulu Center. Go ahead」「Cessna 123AB, request an IFR clearance to Honolulu」「Cessna 123AB, cleared to Honolulu via JULLE 4 Arrival. Maintain 6000. Departure frequency 119.3, squawk 0256. Clearance void if not off by 0345.」最後の数字は、この時間(協定世界時)までに離陸しないとクリアランスが無効になる、という通知(VIFNOタイムといいます)です。ラナイだと大体5分以内でしょうか。これまでの経験で、VIFNOタイム2分というとんでもない通知をもらったことがありました…。

■到着経路へ
いそいそと滑走路を逆行して離陸位置につけ、再び無線で場内に一方的に通知しながら離陸、帰りのコースに乗るために一度南西へ左旋回しながら上昇しつつラナイ島の海岸線を越え、ホノルルセンターと交信。センターが「Radar contact,」とレーダーで捉えたことを通知し、現在位置を教えてくれます。

これからホノルルへ向けて飛ぶルートは、本来は他の場所からホノルルへ向かう飛行機の到着経路になるルートで、正式には「ジュリー4ラナイトランジション」(JULLE 4 Lanay Transition)という名称が付いています。ホノルルVORから278度のラジアルに乗って海上のポイント「ジュリー」に向けて降りていくコースですが、要求する進入方式や先行機、後続機の状況などでアプローチコントロールのレーダーベクターを受けるのが常です。

ハワイに限らないようですが、アプローチコントロールとの交信が始まると真っ先に「どの進入方式を希望するか」と聞かれます。天気のいい日は、通常の定期便などは空港を目視しながらビジュアルアプローチで降りていきますが、計器進入の練習をしたい自家用パイロットがILSやVORDME、あるいはGPSアプローチなどを要求すると、要求した進入方式に合うように管制官が最終コースまで誘導してくれます。この日は滑走路4RへのILSを要求、最終コースまで迂回させられました。

■長い…
ILSのアプローチチャートなどを見ると、巡航ルートから最終コースへは一度西へ飛んでから段階的に北東へ向かうよう誘導されます。空港を中心にして約20キロ沖を迂回させられる感じですが、その間にもこちらを追い越していく後続機の情報が次々と入ってきます。計器飛行中の私は一応それらの飛行機は見えないことになっているので、横のロナウド教官が確認して通知してくれます。しばらく後に同様の状況に遭遇したことが何度もありますが、こちらより高い所を追い越し、遥か彼方に消えていくターボプロップ機やらジェット機やら…これらの飛行機には「速度落とせ」の指示が出ることがありますが、こちらには常に「最大速度で」との指示。急減速をするのも面倒なので、ゼロフラップのまま90ノット前後で接地するのが癖になりつつありましたが、多発じゃないんだし…。

それにしても長い迂回時間です。少し右を向くと、向こうにワイキキとおぼしき海岸線が見えます。その間に自機を追い越す機体が1機、また1機…その間にまた無線機のセット、進入コース・高度の確認、各種チェックリストを終了しておきます。高度は既に1500フィート、ちょっと間違えればすぐに海面、厳しく高さを守りつつ指示に従ってコースを変えていきます。

「Cessna 123AB, turn right heading 010 until established on the localizer. Clear ILS 4R approach,」ようやく最終ベクターとなり、タワーと交信。グライドスロープも捕捉し、この日の仕上げに入ります。慎重にコースをなぞって…左に修正したと思ったら今度は右、風が強いのはホノルルの常ですが、何とか決心高度まで持ってきて滑走路目前。ようやくフードを取って降下…接地!初のIFRクロカンで後席にお客さんを乗せるのも緊張はしましたが、ある意味自信をつけられたと思います。

このクロカンをもって訓練シラバスは終盤となり、そろそろ訓練は総仕上げに入っていきます。





Copyright © 2002 runway24.com All rights reserved.