Last Update : 2003/05/05

風が読めない…

実地試験を受ける前に、単独飛行前に行った、地上目標を参照しながら行う操縦と緊急事態を想定した訓練を再復習しなければなりません。いずれも風向の判定が重要な要素になりますが、漫然と飛んでいたわけではないものの、どうも風を読むのが苦手で、かなり苦労させられました。

■風を知るには
自家用の実地試験で行われる「地上目標参照飛行」には、道路など、直線の目標を挟んでS字を描く「S字旋回」と、1点を目標にしてその周囲に円を描く「ターン・アラウンド・ア・ポイント」(アラウンド・パイロン)があります。風向を読んで傾きの深さを調節するなど、「所定の航跡を得るためにバランスのいい操縦を行う」ことが訓練の目的とされていますが、それにはおおまかに風向をつかんでおくことが必要です。

風を知るには、付近に煙があればその流れる方向を見る、大きな池などがあればさざ波が立っている方向を見る、直角をなす任意の2方向に飛んで機体の流され方から風向を判定する、あるいは近隣の飛行場に測定値を聞く、などの方法があります。このように書いてみると、自分でも「簡単だな」と思いますが、なぜか上空に上がると難しい…四六時中風に揺られて「どこから吹いていようが知らん、とにかく風が強い!」と無意識にさじを投げていた部分もないことはありませんでしたが、方向別のちょっとした速度の変化に鈍感だった、ということは言えるかもしれません。

■エンジン停止、その時…
エンジン停止を中心とした緊急事態の訓練は、空中に上がる前にその課目を行う旨、教官から指示されます。機内で使用するチェックリストにも緊急用の項目があり、実際にそれを使用することになりますが、初期操作は事態発生と同時に行うので、地上にいる間にあらかじめ手順を確認しておきます。

空中操作の訓練中、教官がおもむろにスロットルを絞るのが緊急訓練の合図。機首を上下して無動力で最も長く滑空できる速度に合わせ、エンジン再始動の操作を模擬しつつ、再始動を断念したことを想定して素早く適当な不時着地を探します。

ここでも風を読んでおくことが大事なのですが、どうしても後手後手に回ってしまいます。地上の物件に被害を与えずに降りるという条件もあるので、どうしようもない場合は風向を無視して降りることになりますが、離着陸は向かい風で、というのが基本なので、本来はいろいろな課目を忙しくこなしつつ風を読み、常に適当な不時着点について考えておくのがパイロットの務め…と言われるものの、未熟者故、まだ自分のものにできているとは言えません。これからも頑張ります…。





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