Last Update : 2002/12/27

いざ空へ

■エンジン始動、蛇行…
機体の外観チェックとコックピットのチェックは、用意されているチェックリストに従って確実に行います。ここで教官から注意すべき点について説明がありました。

コックピットに乗り込むと、各種チェックを進めながら風向・風力などのデータを無線で入手、管制塔から出発許可をもらいます。ここで空港を出発する方向、維持する高度、レーダーの識別番号などをもらうことになります。初日は確かほとんど教官がやってくれたような…。

チェックを進め、エンジン始動。タイミング良く混合気レバーを押し入れてやるのに少々コツがいりましたが、何とか始動し、若干上げ過ぎていたスロットルレバーを指定位置に戻し、チェックを続行、その後はエンジンの回転数を上げて油圧・油温、各種計器のチェックに移ります。

一通りのチェックが終わると、いよいよ踏んでいたブレーキべダルを離して地上走行へ。ここでも管制塔から許可を取って滑走路手前の指定位置まで誘導路を走行します。エンジンを調整し、ブレーキも片方づつ微妙に踏みつつ直進しますが、スピードの加減と左右のペダル(今度はべダルの下の方で前輪を操作します)を踏む感覚が分からず、壊れたゴーカートのように蛇行してしまいました…。

その間に「管制塔(タワー)を聴取せよ Monitor tower.」との指示。これまでも管制塔の管制官と交信していましたが、今度は滑走路上の飛行機を担当する、文字通り「タワー」と呼ばれる管制官と交信します。この間に、誘導路の指定位置で停止、「タワー」の指示を待ちます。別の滑走路を離着陸する飛行機や、これから離陸する滑走路に下りてくる飛行機などを待ちますが、混雑時はペダルを踏みながらジリジリする時間です。

「離陸位置につけ Taxi into position and hold.」ついに順番が回ってきました。ここで最後にチェックすべき数項目を終え、最後の指示を待ちます。その間に、教官から「今日は横風だから横風離陸で行ってみよう」との指示…今日が初めてだっていうのに…と思いつつ、とりあえず風が吹いている右に操縦桿を倒しておきます。そしてしばらくジリジリ…と、

■離陸!
「離陸よし Cleared for take-off.」目の前に伸びる中心線、ここをまっすぐ走って離陸です。

覚悟を決めて「行きます!Let's go!」操縦桿は右へ倒したまま、スロットルレバーをいっぱいに押し込み、ペダルを左右に少しづつ踏みながら滑走、「少しづつ操縦桿を中央に」という教官の声、徐々に速度が付いてきます。

そして、引き起こし。「重い…」昇降舵の釣り合いが崩れていると少々重く感じますが、そこは初日。教官が小刻みに調整してくれました。さらに、引き起こしと同時に右のペダルを踏み込む(方向舵を操作)のも大事な操作です。これで飛行機はまっすぐに上昇していきます…というのはもちろん、すべて後知恵。

ここで「タワー」から「出発管制と交信せよ Contact departure.」の指示。空港周辺を監視するレーダーによる管制を受けます。

初日は訓練空域へ向かって飛びましたが、そこは初めて自分で操縦しての飛行、まず「小型機というのはこんなに揺れるのか」というのが正直な感想でした。ジェットコースターのような急激な揺れこそありませんが、初めて聞くコックピットの風切り音など、初日の不安をあおるのに十分なアイテムと言えました。

■空中操作の第1歩
しばらく教官の指示で巡航、方向を維持していると、レーダー空域から離れるとの通知。ここでいよいよ訓練空域に入ります。何度も繰り返すように、今日は初日。飛行機の基本4技能と言われる「上昇・下降・旋回・水平飛行」を教官の指示で実施します。

スロットル、操縦桿、ペダルを適切な量だけ操作しますが、まず「釣り合いの取れた操作」というのは、この時点では分かりませんでした。旋回する時に操縦桿を倒すのと同時に適宜ペダルを踏むことは、理屈では分かっていても手足が追いつかず、いわゆる「滑る」状態で飛んでしまいます。ペダルは、上昇・下降時のスロットルの操作による片揺れを抑えるためにも踏むので、当面はこの感覚をつかむのが先決なんだろうか…などと思ったりしました。

初日、しかも日没も近いとあって、とりあえず訓練はここまで。教官は「Good!」と言ってくれるものの、まだまだ簡単な操作。これから山のような課題が控えています。それにしてもわずかな風ですぐに流される飛行機の操縦、大変なこった…。







Copyright © 2002 runway24.com All rights reserved.